禁煙指導
当院は禁煙治療施設として、禁煙指導を行っております。ある一定条件を満たしたニコチン依存症の患者さんは保険診療を受けることができます。条件を満たしていない方でも、自由診療で禁煙指導が受けられます。お気軽に受付へご相談ください。
タバコと病気
喫煙している人は、喫煙しない人と比べて、肺がん、食道がんなどの発症率が高くなることは、みなさんもよくご存知だと思います。
それだけではなく、動脈硬化などにもなりやすくなります。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気を引き起こす原因になります。
また、高血圧症や高脂血症、糖尿病などをあわせ持っている場合、さらに危険度は増します。
使用する薬
当院で処方しているのは、ニコチン製剤ではありません。使用している薬は、脳にあるニコチン受容体と結合して、タバコを吸ったときの快感を軽く生じさせ、ニコチン切れのイライラを軽くするといった作用があります。また、ニコチンがニコチン受容体に結合するのを邪魔して、タバコを吸ったときに、おいしいと感じにくくする作用もあります。
なお、服用中は、めまい・眠気などの症状があらわれることもありますので、車・バイクの運転はお控えいただいております。
禁煙指導の流れ
初回診察
問診などで現在の状況をうかがい、禁煙治療などについて説明します。禁煙開始日を決めたら、スケジュールや薬についての説明後、薬を処方します。
禁煙開始日の一週間前
喫煙習慣を残したまま、用法・用量にしたがって薬の内服を開始します。薬を服用しはじめて、吐き気などが現れるようでしたらご相談ください。
服用8日目
禁煙を開始します。
定期通院
定期通院では薬の処方だけでなく、呼気一酸化炭素濃度測定をして禁煙の効果を確認したり、診察で不安や問題点について解決できるよう話し合いをしたりします。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
まだあまり知られていませんが、肺にも生活習慣病があります。主な原因はタバコや加齢です。
気管支の炎症や肺の弾性の低下がおこり、呼吸をするときに酸素を失った空気が肺に残ることによって、酸素の多い新鮮な空気を吸いこむことができず息苦しいといった症状が長期にわたり続く病気です。
具体的な病名には、慢性気管支炎、肺気腫(はいきしゅ)、びまん性汎細気管支炎などといったものがあり、それらの総称がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。
早期診断・早期治療が重要です。
COPDが進行すると呼吸困難になり日常生活に支障をきたすようになります。 しかし、早期に診断を受けて治療を開始すれば、呼吸機能の低下を食い止められ、健康な人と変わらない生活を続けることができます。ですので、少しでも軽症のうちに発見して治療をはじめることが重要なのです。
こんな症状はありませんか?
「風邪でもないのに咳や痰が出る。」「同年代の人に比べて息切れしやすい。」といった症状がある方や、長期にわたり喫煙をしている方は、一度検査を受けられることをおすすめします。 COPDの診断では、自覚症状・喫煙暦などの問診と簡単な肺機能検査を行います。肺機能検査を行うにあたり、食事制限などの特別な準備は必要なく、すぐに検査を受けることができます。
当院では、予約なしでCOPDを診断するための診察や簡単な肺機能検査を受けていただくことができます。お気軽にご相談ください。